お客様から寄せられるよくあるご質問をQ&A形式にまとめました。
- 繊維の種類について教えて下さい。
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繊維とは動物の毛・皮革や植物などから得られる自然に伸びた糸状の物質、または人工的に造られた細くしなやかな紐状の素材のことです。しなやかでありながらも強いことが特長です。繊維の種類としては、綿・麻、絹・羊毛などの天然繊維や、合成繊維等の化学繊維、ガラス繊維や金属繊維等の無機繊維があります。当サイトでご提案している繊維は、全て合成繊維です。
- 合成繊維ってなんですか?
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合成繊維とは、主に石油を合成して化学的に造られた繊維のことです。ビニロン・ポリエステル・ナイロン・アクリル繊維等様々な種類の合成繊維が開発されています。植物・動物由来の天然繊維とは異なり、人工の繊維なので、繊維の長さや太さ、構造や断面形状等様々に人間の手で自由に設計することができます。従来の紙にはない新たな性能を持つ機能紙・特殊紙の材料として欠かすことのできない素材です。
- 繊維はどのようなところで使われているのですか?
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繊維の用途としては当サイトで取り上げている紙は勿論、ケーブル、コンクリートやプラスチック、ゴム等の補強材としてや、各種フィルター、自動車のあらゆる部分など普段目につかないようなあらゆる分野で使われています。またご存知の通り、繊維を撚(よ)って糸とし、織物や編物としても使われています。
- 機能紙・特殊紙って普通の紙とどこが違うのですか?
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機能紙・特殊紙とは新たな性能を持つ紙のことです。一般的には、植物から取り出されたパルプを原料として、漉(す)いて作られたもののことを『紙』と言います。それに対して機能紙・特殊紙は従来の紙にはない性能を加えるために、求める機能に応じて様々な原料や製法が選択されます。
- 機能紙・特殊紙は不織布の一種だと聞いたことがあるのですが…。
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不織布とは、繊維をランダムに配列し、摩擦や結合や粘着等何らかの方法で繊維間を接着された繊維シートことを言います。当サイトで紹介している機能紙・特殊紙も、そのようにして繊維を組み合わせてできたもので、不織布の一種です。
- 強度に関する用語が色々ありすぎて、よくわかりません。
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紙の強さ(強度)を表現する場合、用いるのは主に次の4種類です。
[ 1 ] 引張強さ
平均的な力で引っ張ったときに、破れるまでどこまで耐えられるかを示します。破断する時点の最大負荷で表します。繊維間結合や繊維の絡み合いを増やすことで、引張強さを向上させることができます。
[ 2 ] 破裂強さ
緊張した(ピンと張った)紙の表面に垂直方向から圧力を加えて、紙が破れる圧力を計測した指標のことです。引張強さと同様に、繊維間結合・繊維の絡み合いを増やすと、強度を増すことができます。また、破裂強さは、伸びにも左右されます。
[ 3 ] 引裂強さ
紙にスリットを入れ、引裂が始まってから一定距離だけ引裂くのに必要な引張荷重のことです。引張強さなど他の強度と相反する関係傾向にあります。
[ 4 ] 耐折強さ
紙の折り返し曲げに対する抵抗性で、紙が切れるまでの折り曲げ回数を対数で表します。