空気清浄機、換気扇、自動車、工場での排気処理などなど、生活や産業の様々なところで活躍しているフィルター。クラレのビニロンやポリエステルが広く使われています。また「WRAMP」もフィルターの材料として今後の活躍が期待されています。
一言にフィルターと言ってもその種類は様々で、空気清浄機、換気扇、自動車、工場での排気処理など同じフィルターでも種類によって求められる性能は少しずつ異なります。ビニロン、ポリエステル、「WRAMP」のそれぞれの特長が、フィルターの種類に応じて使い分けられています。
自動車用フィルターやバグフィルター(※1)は面積を大きくして濾過能力を向上させるため、プリーツが入っています。樹脂馴染みのいいビニロンを使うことで、樹脂が紙にうまく染み込んで紙が固くなり、うまく加工できるようになります。
※1 排出ガスの処理装置の1つで、ろ過集塵(しゅうじん)のためのフィルターです。
「WRAMP」は、非常に細く、扁平な断面形状をもっています。ですから、「WRAMP」で紙を作ると、極細・扁平繊維同士が重なり合って、とても密度の高い紙ができます。また、「WRAMP」に丸断面繊維を混ぜて紙を漉くことによって、密度をお好みに調整することもできます。「WRAMP」がフィルター分野で期待されている理由です。