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HOME > 製品の活躍事例 > 用途別でさがす:二次電池セパレータ

二次電池セパレータ

充電して繰り返し使うことができる電池「二次電池」は、今後様々な分野での活躍が期待されています。PA9T繊維やEVOH繊維が、二次電池セパレータに使用されています。


解説

電池のセパレータとは?

電池のセパレータとは、電池を構成する主要部材のひとつで、正極と負極を隔離する役割を持っています。

何故PA9T繊維がセパレータに使われているの?
高温下でも変化しにくい

二次電池は充電・放電を何度も繰り返します。その時に出る熱にセパレータが耐えられなければ、電池の寿命が短くなってしまいます。ガラス転移点(※1)が高いPA9T繊維は、高温下でも変形しにくいため、二次電池のセパレータに適しています。

※1 熱により分子が振動し始める温度のことを言います。この温度に達すると、高分子物質は分子の間の繋がりが弱くなって変形可能になります。

耐薬品性(酸、アルカリ、油など様々なものに対して強い)
電池の内部は強い薬液で満たされているため、セパレータには適切な耐薬品性が求められます。PA9T繊維は高い耐薬品性をもっているので、二次電池のセパレータに適しています。
何故EVOH繊維がセパレータに使われているの?
バインダー繊維としての機能
セパレータはシート状のものです。繊維でシート(紙)をつくるには、繊維同士をくっつける接着剤が必要です。EVOH繊維は、乾燥状態での融点は170℃近辺ですが、濡れた状態では100℃近辺で溶ける性質があります。この性質を活かし、紙を作る工程で接着剤がわりのバインダー繊維として使用されます。
耐薬品性(薬品に触れても変化しにくい)
セパレータとして使われるため、適切な耐薬品性が求められます。EVOH繊維は、二次電池内部の強い薬液に耐えることのできる耐薬品性を持ち合わせています。

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