充電して繰り返し使うことができる電池「二次電池」は、今後様々な分野での活躍が期待されています。PA9T繊維やEVOH繊維が、二次電池セパレータに使用されています。
電池のセパレータとは、電池を構成する主要部材のひとつで、正極と負極を隔離する役割を持っています。
二次電池は充電・放電を何度も繰り返します。その時に出る熱にセパレータが耐えられなければ、電池の寿命が短くなってしまいます。ガラス転移点(※1)が高いPA9T繊維は、高温下でも変形しにくいため、二次電池のセパレータに適しています。
※1 熱により分子が振動し始める温度のことを言います。この温度に達すると、高分子物質は分子の間の繋がりが弱くなって変形可能になります。